平成17年  介護支援分野③

問題17 要介護認定を受けていた在宅の被保険者が他の市町村から転入し,在宅サービスを受けることとなった場合の要介護認定にかかる手続きについて正しいものはどれか。3つ選べ。

1 被保険者は,転出した市町村に被保険者証を返還する。
2 転入先の市町村は,転入した被保険者に対し,要介護認定を受けたことを証明する書類を交付する。
3 被保険者は,転入先の市町村で要介護認定の新規申請を行う。
4 転入先の市町村は,転入した被保険者が転入後2週間以内に認定申請をしたときは,認定審査会の審査判定を経ることなく,その被保険者の要介護認定を行うことができる。
5 転入後最初に行われた要介護認定の有効期間は,転入前に受けた要介護認定の有効期間の残りの期間となる。

 

 

解答1・3・4

 

 

問題18 B市に住む54歳のAさんの要介護認定にかかる手続きについて,より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 Aさんは,指定居宅介護支援事業所に勤めている知人の介護支援専門員に要介護認定の申請手続きを代わって行ってもらった。
2 Aさんは,要介護認定の申請の際に医療保険の被保険者証を提示した。
3 Aさんは,要介護認定の申請書に特定疾病に該当する旨の主治医の意見書を添付するようにB市から言われた。
4 B市の保健師が,約1週間後に,認定調査のためにAさんの居宅を訪れた。
5 Aさんは,認定結果に不服があったため,B市が設置した介護保険審査会に審査請求を行った。

 

 

解答1・2・4

 


問題19 介護支援専門員が業務に従事する場合の基本姿勢として,より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 支給限度基準額の上限額までサービスが提供されるよう配慮しなければならない。
2 要介護者を擁護する立場にあるが,介護者等の立場にもできる限り配慮する必要がある。
3 介護サービス事業者との連携により良質な介護サービスが提供できることから,同一法人の介護サービス事業所でサービスが提供されるように配慮しなければならない。
4 利用者の生活環境の急激な変化を避けるため,単一のサービスにより居宅サービス計画を作成するように配慮しなければならない。
5 要介護者のニーズを踏まえて,居宅サービス計画に介護給付以外の保健医療・福祉サービス,住民の自発的な活動によるサービス等も位置づけるよう配慮しなければならない。

 

 

解答2・5

 

 

問題20 介護支援専門員の業務について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 居宅介護サービス計画の実施状況を把握するにあたっては,少なくとも1か月に1回,利用者の居宅を訪問し,利用者に面接するとともに,少なくとも3か月に1回,実施状況の把握の結果を記録することとされている。
2 業務の中立性が求められるので,居宅サービス計画の策定後は,やむを得ない場合以外はサービス提供事業者と直接連絡を行わない。
3 要介護認定が更新された場合には,居宅介護サービス計画の変更の必要性について検討するため,サービス担当者会議の開催,計画に位置づけられたサービス等の担当者に対する照会等により,専門的な意見を求めることとされている。
4 利用者の支援上解決すべき課題の把握は,利用者の居宅を一度も訪問せずに,介護支援専門員の所属する居宅介護支援事業所で利用者及びその家族に面接して行うことができる。
5 利用者が訪問看護,通所リハビリテーション等の医療サービスの利用を希望している場合は,利用者の同意を得て主治の医師の意見を求めなければならない。

 

 

解答1・3・5

 


問題21 利用者からの苦情に対する介護支援専門員の受け止め方・対応として,より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 苦情を利用者の主体的,意欲的行動として積極的に受け止める姿勢を持つ必要がある。
2 苦情が現れた背景及び経過を十分に分析し,ケアマネジメントの向上につなげていくべきである。
3 市町村は利用者と事業者の間には介入できないので,利用者の苦情は,介護支援専門員が解決すべきである。
4 訪問介護,通所介護等の個別サービスに関する苦情であっても,介護支援専門員のアセスメント不足,サービス調整不足に起因する場合もある。
5 苦情を受けた場合には,国民健康保険団体連合会に通告する義務を負う。

 

 

解答1・2・4

 

 

問題22 Aさん(70歳)は,夫Bさん(72歳)と2人暮らしである。Aさんに認知症の症状が現れ,要介護3の認定を受けた。Bさんは「介護保険は利用者負担が重い」と言って,Aさんが介護サービスを利用することを拒んでいる。隣町に住む長女のCさんが週に4日,Aさんの介護に訪れている。CさんはAさんの介護に疲れきっており,Aさんを特別養護老人ホームに入所させたいと考えているが,Aさんは「この家にいたい」と言っている。介護支援専門員の対応として,より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 Cさんが疲れきっていることを重視し,認知症であるAさんの話す内容にかかわらず,Cさんの負担軽減を優先して,特別養護老人ホームへの入所を提案する。
2 Aさんの世帯の経済状況が苦しいようなので,高額介護サービス費,社会福祉法人の利用者負担減免制度等についてBさんに説明し,介護サービスの利用を勧める。
3 Aさんの希望が最優先されるべきであるので,Cさんの考えにかかわらず,これまでと同様にCさんが介護を継続することを前提として,居宅サービス計画を作成する。
4 介護支援専門員が,専門家の見地から,よりAさんに適していると判断した認知症対応型共同生活介護の利用を決定する。
5 在宅での生活を望むAさんの希望とCさんの負担軽減に配慮し,通所介護や短期入所の利用を組み入れた居宅サービス計画を提案する。

 

 

解答2・5

 


問題23 Aさん(75歳)はひとり暮らしである。要介護1であり,最近,認知症の症状が出てきた。介護支援専門員の対応として,より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 火の始末が心配なので,Aさんが自分で行なっている調理等の火を扱う家事はすべて訪問介護のみで行なう居宅サービス計画を作成した。
2 金銭の管理が困難となってきたので,通帳等を預かって管理した。
3 不当な訪問販売や住宅のリフォームによる被害が生じないか不安であるとAさんから訴えられたので,成年後見制度の活用を市役所に相談した。
4 散歩すると帰れなくなることがあるため,地域のボランティアによる外出の支援を居宅サービス計画に位置づけた。
5 介護支援専門員の判断により,認知症であることを近所に伝え,見守りを依頼した。

 

 

解答3・4

 

 

問題24 Aさん(80歳)は要介護2で,脳梗塞後遺症で左足に麻痺がある。歩行に時間がかかったため,かつてトイレに間に合わなかったことがあることから,現在はおむつを使用している。Aさんからは自宅のトイレで排泄したいとの強い希望があり,それを可能にする居宅サービス計画を立ててほしいとの依頼があった。これを受けて介護支援専門員が行う対応として,より適切なものはどれか。3つ選べ。

1 清潔保持のため,清拭の回数を増やす。
2 本人の歩行能力を最大限発揮するため,訪問リハビリテーションの利用を考える。
3 トイレを使用することは難しいので,おむつの使用を継続する。
4 Aさんの家族に対して,Aさんの寝室をトイレにより近い居室に移すことを提案する。
5 トイレへ行きやすい環境をつくるため,段差を解消する住宅改修を行うことを提案する。

 

 

解答2・4・5

 


問題25 Aさん(79歳)は要介護5で,夫Bさん(80歳)と二人暮らしである。脳梗塞後遺症のため寝たきり状態であり,仙骨部に軽度の褥瘡がある。訪問介護を週2回,訪問看護を週2回,訪問入浴を週1回利用している。Bさんが高熱を出し,昨日,緊急入院したとの連絡があった。介護支援専門員の対応として,より適切なものはどれか。2つ選べ。

1 連絡の内容からBさんの入院が2日から3日程度で済むのではないかと考えたため,当面様子をみることにする。
2 至急,隣町に住んでいる家族に支援を依頼するとともに,居宅サービス計画の変更を検討する。
3 Aさんを緊急入院させる。
4 Aさんの了解を得て,短期入所生活介護を手配する。
5 居宅サービス計画の変更をせずに,民生委員に定期的に見回りをしてもらうように依頼する。

 

 

解答2・4

 

 

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