第28回介護福祉士国家試験問題 解説(問題69~76)

速報 受験者数激減 マイナス約8万人

第28回介護福祉士国家試験問題 解説 筆記試験 平成27年度 平成28年度 2015 2016

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発達と老化の理解(問題69~76)

午後の部、最大の『関所』とおもわれるのが、【発達と老化の理解】ではないでしょうか。
手ごわい問題がずらりと並び、なんだか急に意気消沈・・・そんな受験生さんが、きっと大多数とおもいます。 全8問のうち、今回は老年期に関する問題多く出題されており、若い世代の受験生さんには、余計に難しく感じられたかもしれないですね。
ただし! どんな難問も、その逆の、基本中の基本問題も、配点は同じく、1点です。
手ごわい科目であっても、決めたとおりの時間配分、決めたとおりのペース配分で解答して、基本問題へと進みましょう。 難問では、落ち着いてケアレスミスをしないように。これさえ守れば、大丈夫です!

 

問題69

エリクソン(Erikson、E.)の発達段階説に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 誕生から1歳頃までは、自分の行動のコントロールを身につける段階である。
2 3歳頃から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
3 12歳頃から20歳頃までは、勤勉性を身につける段階である。
4 20歳頃から30歳頃までは、心身共に自分らしさを身につける段階である。
5 30歳頃から60歳頃までは、社会全体や他者への信頼感を持つ段階である。

解答・解説

正解は、2とかんがえます

エリクソンの発達段階説として、3歳から6歳ごろの幼児期後期では、課題として、『自発性の獲得』があげられています。
自発的に行動することを通して、社会に関与しておく、主体性の感覚を学習する段階なのだそうです。たしかに保育園や幼稚園などの、ちびっ子をみていると、成長真っ只中!! ですよね。
さて、設問1は、明らかに却下。(こんな1歳児、こわいですよね)
設問3は、アイデンティティの獲得時期に。

設問4は、結婚や家族形成に代表される親密な人間関係を形成し、連帯感を獲得する時期に。
設問5は、生殖性の獲得時期とされ、家族をもち、次の世代を育てていく時期とされます。

エリクソンの発達段階説は、どなたもが御存知と思いますが、ここで、御一緒に、おさらいを・・・
① 乳児期   : 0から1歳ごろ   : 信頼感の獲得
② 幼児期前期 : 1から3歳ごろ   : 自律性の獲得
③ 幼児期後期 : 3から6歳ごろ   : 自発性の獲得
④ 児童期   : 7から11歳ごろ  :  勤勉性の獲得
⑤ 青年期   : 12から20歳ごろ  : 同一性の獲得
⑥ 成年期初期 : 20から30歳ごろ  : 親密性の獲得
⑦ 成年期中期 : 30から65歳ごろ  : 生殖性の獲得
⑧ 成年期後期 : 65歳以降     : 統合感の獲得
 
『幼児期後期』とは、3歳から6歳ごろとされ、
自発的に行動することを通じて、社会に関与していく主体性の感覚を、学習する段階なのだそうです。

問題70

加齢に伴う筋肉の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 70歳代までは、筋肉量は維持される。
2 タンパク質をとることは、筋肉量の維持に有効である。
3 高齢期になってからの運動は、筋肉量の増加には無効である。
4 筋肉量の減少の主要な原因は。悪性腫瘍(malignant tumor)の合併である。
5 筋肉量の減少は、下肢よりも上肢の方が顕著である。

解答・解説

正解は、2と、かんがえます
 
あれれ??  正解が、見つからない・・・不適切問題???  なんて、あせった受験生さんも多かったのではないでしょうか。 思わず、2度見しちゃうような、ペース崩壊・選択肢もありますよね。
こんなときは、気持ちを落ち着けて、『消去法』で。
1は、明らかに却下。
筋肉量のピークは、20代とされ、それ以降は、年に約1パーセントづつ減少するそうです。
筋肉量の減少は、30代から要注意なのですね。
筋肉量の維持に欠かせないもの。 それは適切な食事と、運動ですね。 動かないことにより、筋肉はさらに減少します。
よって、3も、却下に。
4は、論外。 
5は、正しくは、下肢となります。
さまざまな研究結果から、下肢の筋力低下は、上肢にくらべて1・5倍から、2倍ともされます。
特に、大腰筋や、大腿の前側の筋力低下は、歩行時の歩幅の減少をもたらし、これにより、歩行速度も遅くなるのですね。
また、大腰筋は、歩行時の足の引き上げや、踏み出しに、重要な役割を果たします。この筋肉の筋力低下は、いわゆる、『すりあし』状態の原因ともなります。
 
ちなみに・・・高齢だから、トレーニングは効果が無い、なんてことは、ないそうです。
いくつからでも、適切な運動により、筋力低下の抑制や、筋力の維持はのぞめるとのこと。ちょっとうれしい研究結果ですね。

問題71

Aさん(70歳、男性)は、65歳で定年退職した後、学生時代の旧友のほか、地域のボランティアサークルで知り合った新しい仲間と親交を深めてきた。しかし、サークルでトラブルが起きるようになって、1、2年前からはサークルへの参加が徐々に減り、安心できる旧友とばかり頻繁につきあうようになった。Aさん自身はこの生活に満足している。

Aさんの生活への適応状況を説明する理論として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 活動理論
2 離脱理論
3 社会情動的選択理論
4 愛着理論
5 心の理論

解答・解説

正解は、3と、かんがえます
 
ここで5分以上、ぼ-ぜんとした・・・家に帰りたくなった・・・こんな受験生さんが、きっと大多数の設問3でした。
WIKIPEDIAによりますと、社会情動的選択理論とは、生涯にわたるモチベーションについての理論です。
シンプルに申せば、加齢により、ネガティブな情報よりも、ポジティブな情報を好んで取り入れるようになるそうです。
高齢者は情動的な満足を重視。 安心できるなどといった、心理的な見返りがあるような、親しい人との関係に、より多くの時間を費やすとされます。
年をとるにつれて、交際する範囲を選択的に狭め、情動的なリスクを最小にしようとする・・・
『社会情動的選択理論』。なんだか、わかる気持ちがしますね!!
ちなみに、
4の、愛着理論とは、幼い子供と、その母親のあいだに形成される、相互関係ととらえとわかりやすいですね。
乳児がお母さんに触れたり、また、お母さんが赤ちゃんに対して愛情をそそぐことに喜びを感じるなどといった、『きずな』を、愛着(アタッチメント)と呼ぶそうです。
 
5の、心の理論とは、心理学でいうところの、相手のこころの中を推察する、他者が自分とは異なる意識をもつと考えることができること とされます。

問題72

加齢の影響を強く受ける記憶として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
2 学習や経験によって獲得された知識の記憶
3 スポーツなど、自分の体で覚える記憶
4 過去の社会的事件など、自分の体験とは直接関わらない記憶
5 人の顔や風景など、自覚せずに残されている記憶

解答・解説

正解は、5と、かんがえます
 
個人差も、もちろんあるのですが、一般には、加齢に伴い記憶にも変化がおこります。
記憶における最初の段階は、見たもの、聞いたものなど、知覚したイメージが、目や耳などの感覚器に入ってくる情報刺激です。 これは、短期記憶と呼ばれるものですね。
情報刺激は、なんと! 1秒以内に脳の中に取り込まれ、言葉、数字。図形などに符号化されて、短期記憶に転送されることになります。
そして。
実は、この短期記憶にかたちを変える、前段階の記憶があるのです。それが、感覚記憶といい、視覚や聴覚を通して保持されるため、加齢に伴う感覚機能の『低下』に影響を受けることになります。
1、2、3、といった、その人がもつ知識や経験などと結合した記憶は、高齢者であっても長期間保有されるとかんがえられています。
4は、ひっかけのために用意されたようですが、社会を揺るがすような大きな事件が、記憶にとどまることは言うまでもないですよね。

問題73

めまいや立ちくらみが時々ある高齢者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 勢いをつけて立ち上がることを勧める。
2 首を左右に振る体操をすることを勧める。
3 降圧薬の服用を勧める。
4 抗不安薬の服用を勧める。
5 転んでもけがをしないように部屋を片づけることを勧める。

解答・解説

正解は、5と、かんがえます
 
5は、ちょっぴり??乱暴な文章だったため、これしかないけど、迷った・・・そんな受験生さんも多かったようにおもいます。
めまいや、立ちくらみの原因を把握するため、医療機関はすでに受診。適切な治療も受けているとして転倒防止とともに、万が一、億が一、転倒してしまった場合に備えて、室内環境を整備する。
椅子やテーブルなどの配置を代える、危険物はできるかぎり、物入れや、引き出しなどに入れるようにする・・・できることは、たくさんありますよね。

問題74

Bさん(82歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の既往があり、右片麻痺がある。以前から食事中にむせることがあった。半年前には、肺炎(pneumonia)で入院したこともある。昨日から元気がなく、食欲もなくて普段の半分も食べられない。呼吸数は1分間に24回、体温は37.4℃だった。

Bさんに起こっていることとして、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 脳梗塞(cerebral infarction)の再発
2 急性腸炎(acute colitis)
3 感冒(common cold)
4 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)
5 胃潰瘍(gastric ulcer)

解答・解説

正解は、4と、かんがえます
 
最初は4にしたのに、迷いに迷って、間違えちゃった(涙) こんな受験生さん、おられないでしょうか??
事例問題は、そのまま問題の文章を読むよりも、問題用紙の余白にヒントを列挙してみるのがおすすめ。
ヒント1  82歳
ヒント2  脳梗塞の既往あり
ヒント3  右片麻痺
ヒント4  以前から食事中にむせることがあった  (ここ、特大ヒントですよね!!)
ヒント5  半年前に肺炎で入院
ヒント6  昨日から元気がない
ヒント7  食欲低下・いつもの半分も食べられない
ヒント8  呼吸数は1分間に、24回!! (ここも、特大ヒントですよね!!)
ヒント9  体温は37・4度
 
以上のヒントから、
1は、却下に。
2も、却下に。
5も、却下に。
 
3の感冒(いわゆる、かぜのことですね)と、4の、誤嚥性肺炎で迷いますが・・・
高齢者の肺炎では、非特異的な症状が見られる場合も多いとされます。
高熱がですに、体温が37度台にとどまったりします。ただし、そのかわりに、全身のだるさや、食欲の急激な低下、突然の意識混濁などといった症状があらわれることも。
また、高齢者では、呼吸数が多いこと(1分間に、25回程度)が、肺炎の初期症状の1つにあげられています。
ヒント7、ヒント8、そして、右片麻痺、肺炎の既往歴有りといったことから、誤嚥性肺炎を疑います。

問題75

変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された高齢者への介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 膝を冷やす。
2 正座をする。
3 杖を使う。
4 体重を増やす。
5 階段の昇り降りの運動をする。

解答・解説

正解は、3と、かんがえます
 
思わず、椅子から転げ落ちそうになった受験生さん、おられませんか?? 
ここは、迷わず、3を選び、絶対に!、絶対に! マークミスすることなく、1点につなげたいところでした。
しかーし、杖を使うって・・・ 文章短かっ!!それだけかい!!って、ツッコミ入れたくなりますよね。
もちろん、主治医、リハビリ専門職のかたがたとの、協働あっての、選択肢3と、いたしましょう。

問題76

在宅医療に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 主治医は、地域医療支援病院の医師でなければならない。
2 保健所は、在宅医療を受ける患者の支援を行わない。
3 在宅での静脈注射は、医師でなければ実施できない。
4 在宅での悪性腫瘍患者に対する緩和ケアは、保険診療の対象外である。
5 在宅療養支援診療所は.24時間往診が可能な体制を確保しなければならない。

解答・解説

正解は、5と、かんがえます
 
『地域包括ケアシステム』の構築が、2025年を目処に急がれています。
誰もが年を取っても、住み慣れた地域でいつまでも、自分らしく暮らすことができるようにと高齢者を支える地域の支援ネットワークが、ますます大切になりますね。
 
在宅療養支援診療所とは・・・厚生労働省の資料を御紹介してみましょう。
【在宅療養支援診療所の要件】
○ 保険医療機関たる診療所であること
○ 当該診療所において、24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し、その連絡先を文書で患家に提供していること
○ 当該診療所において、又は他の保険医療機関の保険医との連携により、当該診療所を中心として、患家の求めに応じて、24時間往診が可能な体制を確保し、往診担当医の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
○ 当該診療所において、又は他の保険医療機関、訪問看護ステーション等の看護職員との連携により、患家の求めに応じて、当該診療所の医師の指示に基づき、24時間訪問看護の提供が可能な体制を確保し、訪問看護の担当看護職員の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
○ 当該診療所において、又は他の保険医療機関との連携により他の保険医療機関内において、在宅療養患者の緊急入院を受け入れる体制を確保していること
○ 医療サービスと介護サービスとの連携を担当する介護支援専門員(ケアマネジャー)等と連携していること
○ 当該診療所における在宅看取り数を報告すること等

午前問題
人間の尊厳と自立 (問題1~2)
人間関係とコミュニケーション(問題3~4)
社会の理解(問題5~16)
介護の基本(問題17~32)
コミュニケーション技術(問題33~40)
生活支援技術(問題41~60)
介護過程(問題61~68)
午後問題
発達と老化の理解(問題69~76)
認知症の理解(問題77~86)
障害の理解(問題87~96)
こころとからだのしくみ(問題97~108)
総合問題(問題109~120)


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