第28回介護福祉士国家試験問題 解説(問題109~120)

第28回介護福祉士国家試験問題 解説 筆記試験 平成27年度 平成28年度 2015 2016



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総合問題(問題109~120)

(総合問題1)
次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。
〔事例〕
Jさん(56歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で、左片麻痺と高次脳機能障害(higher brain dysfunction)があるために、障害者支援施設に入所して、車いすでの生活をしている。Jさんは、現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて、たびたび、妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は、Jさんが利用できるプログラムについて検討した。

その結果、Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。

問題109

Jさんが利用している日中のサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 重度訪問介護
2 就労移行支援
3 居宅介護
4 就労継続支援A型
5 生活介護

解答・解説


問題110

Jさんは、創作的活動に参加したが、その作業手順が複雑になると、何からやればよいのか分からなくなって、計画的に作業を進めることができない。

作業をしているときのJさんの状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 遂行機能障害
2 半側空間無視
3 構音障害
4 知的障害
5 記憶障害

解答・解説

 

問題111

Jさんは昼食の時に上着を汚したので、居室で着替えようとしていた。Jさんは、上着を手にしたまま、どうすればよいのか分からなくなった。

このときのJさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えていないことを注意する。
2 着替えるまで待つ。
3 着替えができない理由を聞く。
4 着替えの動作のきっかけをつくる。
5 着替えの手順を細かく指示する。

解答・解説


(総合問題2)

次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。
〔事例〕
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頚部や体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。

問題112

K君の状態に適した車いすとして、最も適切なものを1つ選びなさい

1 普通型車いす
2 電動普通型車いす
3 片手駆動式普通型車いす
4 手動リフト式普通型車いす
5 リクライニング・ティルト式普通型車いす

解答・解説

正解は、2、もしくは、5とかんがえます

ちなみに、問題112は、解答速報において、各社正解が分かれている、『スーパー難問』でした。
問題の文章が、なぜか、なぜか、すべて過去形なので、余計に迷うのですが、質問内容は、現在のK君にいちばんマッチする車いすは、どのタイプか??  として考えてみますと・・・
◆ 頸部や体幹のねじれ、反らせ、上肢の伸展などの、不随意運動がみられる
◆ 登下校時は、お母さんが付き添っている。
◆ 知的障害はみられない
◆ 教室内では何とか自分で操作して過ごしていた
◆ 慣れ親しんだ友達との会話は可能であった

以上から、5の、リクライニング・ティルト式普通車いす を 選びました。

◇ 登下校は、お母さんの介助を受けることが可能であること
◇ 小学校で授業を受けているあいだ、K君が、安全・安楽であり、授業に集中しやすい。
◇ 不随意運動が強い際には、担任の先生にも、体位の保持などの介助が行いやすい
◇ 仲良しのお友達とは、会話もできることから、車いすの使用にあたっても、御願いごとができる

参考までに、リクライニング・ティルト式普通型車椅子とは・・・
背もたれのみ、倒せるのが、リクライニング式くるま椅子。

座面と、背もたれを一緒に倒せるのが、リクライニング・ティルト式車椅子ですね。 
ティルトでは、座る部分の角度の調整も可能とされます。そのため、滑り座りにならないのですね。

問題113

K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか、K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。

L相談支援専門員が提案するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 移動支援事業
2 福祉型障害児入所施設
3 保育所等訪問支援事業
4 放課後等デイサービス
5 医療型障害児入所施設

解答・解説


問題114

K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり。不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談をした。

L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
2 自助具を使用して自力で食べる。
3 リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
4 途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
5 伸の良い友達を選んで、食事介助をしてもらう。

解答・解説


(総合問題3)

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。
〔事例〕
Mさん(71歳、女性)は、仕事を持つ息子と二人で生活している。最近、鍋を焦がすことがあったり、買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ、アルッハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。要介護認定で要介護1となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく、テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は、通所介護(デイサービス)を勧めたが、一人で通うことが不安で、利用を拒んでいた。このままだと認知症(dementia)が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

問題115

息子は、Mさんが少しでも多く外出して、人と話すような機会を設けたいと考えて、訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。

次のうち、Mさんが息子とー緒に利用できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症カフェ
2 生活支援ハウス
3 地域活動支援センター
4 通所リハビリテーション
5 就労継続支援B型

解答・解説


問題116

Mさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが、最近、途中で動作が止まってしまうことがあった。調理の途中で、動作が止まってしまうMさんへの支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人が調理動作を行うまで待つ。
2 本人に代わって調理を行う。
3 ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4 調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

解答・解説

 

問題117

息子は、Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。

息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させるように勧める。
2 Mさんに買物をさせないようにする。
3 Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
4 Mさんか失敗しだらそのたびに指摘する。
5 Mさんのできることを見つけて、一緒に行うように勧める。

解答・解説


(総合問題4)

次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。
〔事例〕
Aさん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病(diabetes mellitus.type2)を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて.2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリン(insulin)の自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120~150mg/dlでコントロールされていた。

ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐し、腹痛と発熱が見られた。

問題118

Aさんに確認すると、2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐、腹痛が止まらないので、ノロウイルス(Norovirus)の感染が疑われた。

原因が分かるまでの間、施設内感染の対策で、Aさんの吐物を拭き取るときに用いるものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 ぬるま湯
2 消毒用エタノール溶液
3 ベンザルコニウム塩化物溶液
4 次亜塩素酸ナトリウム溶液
5 クロルヘキシジングルコン酸塩溶液

解答・解説

 

問題119

朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると、冷や汗、動悸、めまいなどの症状はなく、血糖値は130mg/dlであった。Aさんは.嘔気、腹痛があり食欲がないと訴えた。

看護職に報告するまでの間に、介護福祉職がAさんに説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 インスリン(insulin)の量を増やして、自己注射をする。
2 インスリン(insulin)の量を減らして、自己注射をする。
3 インスリン(insulin)の自己注射をして、朝食を食べる。
4 インスリン(insulin)の自己注射をしないで、朝食を食べる。
5 インスリン(insulin)の自己注射をしないで、朝食を食べない。

解答・解説


問題120

Aさんの症状は、治療を受けてI週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で、「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。

Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「つらいことは考えない方がいいですね」
2 「死にたいぐらい、つらいのですね」
3 「死にたいと言うと、つらい気持ちが強くなりますね」
4 「死にたいと言うと、周りの人もつらくなりますね」
5 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

解答・解説



午前問題
人間の尊厳と自立 (問題1~2)
人間関係とコミュニケーション(問題3~4)
社会の理解(問題5~16)
介護の基本(問題17~32)
コミュニケーション技術(問題33~40)
生活支援技術(問題41~60)
介護過程(問題61~68)
午後問題
発達と老化の理解(問題69~76)
認知症の理解(問題77~86)
障害の理解(問題87~96)
こころとからだのしくみ(問題97~108)
総合問題(問題109~120)


介護福祉士Top実技試験解答速報text_006_01実技試験対策実技試験Q&A実技試験 模範解答・解説(第27回)●実技試験 過去問題ホテル/旅館/飛行機/高速バス/夜行バス/レンタカー等の予約●筆記試験 解答速報 午前問題1~68  午後問題69~120筆記試験 解説問題難易度と総評(筆記試験の合格基準となる10科目群別) ●介護福祉士 無料 めるまが登録筆記試験 何点で合格実況中継筆記試験 過去問題合格率合格ライン・合格基準点掲示板求人情報年収・給与

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