地域包括ケアシステムにおける役割
地域包括ケアシステムの解説、ケアマネ試験対策、介護保険制度とは、2015、2016、平成27年度、平成28年度
地域包括ケアシステムにおける役割
区市町村の役割
区市町村は介護保険制度の保険者として、運営責任者の役割を担っています。具体的には、保険料納付管理、要介護認定、保険給付管理などを行います。また、地域支援事業を活用して地域の状況に合致した地域包括ケアシステムを構築および運用することが求められています。このような役割は、区市町村介護保険事業計画策定、実施、評価、処置によって行われています。
出典:厚生労働省
地域包括支援センターの役割
地域包括支援センターは、「地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設」(介護保険法第115条の46)です。つまり、地域包括ケアの中核拠点だと言えます。地域包括支援センターの設置責任者は区市町村ですが、社会福祉法人などへの委託も認められています。
地域包括支援センターは「被保険者が要介護状態等となることを予防するとともに、要介護状態等となった場合においても、可能な限り、地域において自立した日常生活を営むことができるよう支援する」とされている地域支援事業の中の包括的支援事業と指定介護予防支援事業を行います。
地域支援事業(介護保険法115条の45) 包括的支援事業 |
地域包括支援センターには、保健師等、社会福祉士、主任介護支援専門員が配置され、チームアプローチによって、介護予防ケアマネジメント業務、総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務などを行います。各業務はそれぞれの独自性を有しながらも、相互に関係し合っています。居宅介護支援事業所や施設の介護支援専門員は、地域包括支援センターと連携しそれぞれの業務と関連を持ち、地域包括ケアの推進を目指します。
出典:厚生労働省
介護支援専門員の役割
介護支援専門員は要支援および要介護高齢者に対して、自立支援に資する包括的・継続的ケアマネジメントによる支援を行うことによって、地域包括ケアを提供します。つまり、要支援・要介護高齢者が地域包括ケアを活用して、住み慣れた地域で安心して尊厳ある生活を継続できるかどうかは、介護支援専門員にかかっていると言えます。区市町村や地域包括支援センターの役割を認識したうえで、それぞれの機能を有効活用しましょう。
地域包括ケアシステムにおいては、在宅から施設入所、施設退所から在宅といった要介護・要支援者の生活の場の変更が見られます。医療との連携はもとより、居宅介護支援事業所の介護支援専門員と施設の介護支援専門員同士の連携がますます重要になっています。
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