介護用語集【の】
用語 | 意味 |
---|---|
ノーマライゼーション | 障害者を特別視せず、普通の人と同じように受け入れ、ともに同じ社会の一員として生活を営んでいこうという考え方です。 |
ノルウェー疥癬 (のるうぇーかいせん)(角化型疥癬) | ヒゼンダニ(疥癬虫)が身体に取りつくことによって起こる皮膚感染症。一般的な疥癬の場合は多くても約1,000匹であるのに対し、ノルウェー疥癬は約100~200万匹であるといわれている。疥癬に比べ、ノルウェー疥癬はヒゼンダニの数がはるかに多いため、周囲への感染力が強い。病棟にノルウェー疥癬の患者さんがいると、他の患者さんや医療スタッフに感染する危険性が高いといわれている。そのため、ノルウェー疥癬の患者さんは個室に隔離する必要がある。 |
ノロウイルス | ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。 下痢だけではなく嘔吐を引き起こすことが特徴です。下痢であれば、ウイルスはトイレで流されるため広がりにくいのですが、嘔吐の場合、適切に処理・消毒をしないとウイルスが床に残ります。乾燥しホコリと共に空気中に舞い上がり感染が広がっていくこともあります。 ノロウイルスはエンベロープ(宿主細胞の膜)を持っておらず、アルコールや高温に対する抵抗性が強いことが特徴です。また、乾燥や酸にも強く、水中でも長時間生きていることができる非常に厄介なウイルスなのです。そのため、感染力があり、しばしば集団感染を引き起こしてしまいます。 ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するため、同じ人が複数の違った型のウイルスに感染することがあります。さらに、感染が腸粘膜での局所感染なので免疫の持続時間が短いことも特徴です。 |
| |
ノロウイルス感染症 | ヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こすが、その多くは数日の経過で自然に回復する。季節的には秋口から春先に発症者が多くなる冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られている。ヒトへの感染経路は、主に経口感染(食品、糞口)である。感染者の糞便・吐物およびこれらに直接または間接的に汚染された物品類、そして食中毒としての食品類(汚染されたカキあるいはその他の二枚貝類の生、あるいは加熱不十分な調理での喫食、感染者によって汚染された食品の喫食、その他)が感染源の代表的なものとしてあげられる。ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルスが飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大したとの報告もある。 |
脳血管障害 (のうけっかんしょうがい) | 俗に脳卒中とも呼ばれる。 脳の血管が破れて起きる「脳出血」、「くも膜下出血」と、脳の血管が詰まって起きる「脳梗塞」 |
脳血管性痴呆 (のうけっかんせいちほう) | 記憶障害が著しいわりに、人柄・日常的判断力や理解力が比較的保たれているむらのある知能の侵され方をいう。脳血管性痴呆の際にみられます。 |
脳血栓 (のうけっせん) | 脳の動脈硬化が進行し、血管が狭くなり、血液の流れが悪くなって、最後にはつまり、そこから先の脳組織に血液が送られなくなった状態をいう。 |
脳梗塞 (のうこうそく) | 俗に脳卒中とも呼ばれる。 脳の血管が破れて起きる「脳出血」、「くも膜下出血」と、脳の血管が詰まって起きる「脳梗塞」 |
脳塞栓 (のうそくせん) | 心臓内の血栓、大動脈弓や頸部動脈の壁在血栓等が栓子となって脳内の血管を閉塞・遮断して、その支配領域の脳組織に壊死を生じさせるもの。 |
脳貧血 (のうひんけつ) | 脳の血液循環が悪くなることによって生じる機能障害。脳の小動脈の撃縮や起立性低血圧による血流の減少等から起こる。 |
脳変性疾患 (のうへんせいしっかん) | 脳や脊髄の一部が、時間とともに形や組織が変性していく(壊れていく)病気。障害を来たした部位により、灰白質変性症、大脳白質変性症、基底核変性症、脊髄小脳変性症などに分類されます。 |